2018年2月、韓国で行われている平昌オリンピックで日本から11名の選手が出場して話題になっているフリースタイルスキー。サーカスのようにゲレンデにいる人を魅了するその競技の魅力と、11名の日本代表に迫ります!

もくじ

  • 騙されたと思ってまずは見てほしい!実況も大興奮のスキークロス!
  • フリースタイルスキーって?普通のスキーとは違うの?
  • フリースタイルスキ:5種目の特徴
  • モーグル
  • エアリアル
  • ハーフパイプ
  • スキークロス
  • スロープスタイル
  • オリンピックとフリースタイルスキーの歴史
  • 平昌オリンピックフリースタイルスキー:日本代表選手11名
  • <モーグル>5名(男子4名・女子1名)
  • <エアリアル>1名(男子1名)
  • <スキークロス>(女子1名)
  • <ハーフパイプ>3名(女子3名)
  • <スロープスタイル>1名(男子1名)
  • フリースタイルスキー最新の競技日程と結果はこちら!

騙されたと思ってまずは見てほしい!実況も大興奮のスキークロス!

フリースタイルスキーのなかでも「スキークロス」という競技は毎回非常にとっても盛り上がります!金メダル候補の選手でも最後の最後まで勝敗がわからない、冬季オリンピックのなかでも最も見ごたえのある競技ではないでしょうか?

「01:16~」大どんでん返しの興奮シーンで必見です♪
「02:10~」実況の人もテレビを忘れて完全に壊れてます(笑)

フリースタイルスキーって?普通のスキーとは違うの?

フリースタイルスキーは選手がスロープを自由に滑降しながら空中曲芸を介して芸術性を競う競技で雪原のサーカスと呼ばれることもあります。バックフリップ、ツイストなどの選手たちの華麗な空中技術を見ることができるのが最大の特徴で、“魅せる”要素が強いため、種目や選手に詳しくなくても感覚やビジュアルで楽しめる競技です。

昔からよく観るいわゆる“普通のスキー”は、アルペンスキーと呼ばれ、競技スキーというジャンルに分類されます(他にはスキージャンプ、クロスカントリー、コンバインドなど)。上の写真にもある、レーシングスーツの様な格好で競技に出るのがこちらです。

基本的にフリースタイルスキーは、レーシングスーツではなくスキーウエアで競技を行います。ファッションも魅力のひとつということですね。これからゲレンデにスノボやスキーに行こうとしている人は最新のファッションチェックもできちゃいます♪フリースタイルスキーはまさにゲレンデのエンターテインメントなのです!

フリースタイルスキ:5種目の特徴

2018年現在、冬季オリンピックではモーグル、エアリアル、ハーフパイプ、スキークロス、スロープスタイル男子、女子の計10個の細部種目競技があります。5種目あるフリースタイルスキー、それぞれにかなり特色があります。1つずつ、順位の決まり方や平昌オリンピックのコースなども含めて、種目の特徴を見ていきましょう。

モーグル

日本で最も有名と言っていいフリースタイルスキー種目でしょう。
よく知られている選手として挙げられるのは、長野オリンピック金メダリスト・ソルトレイクシティオリンピック銅メダリストの『里谷多英』選手、5度のオリンピックに出場し、最高成績4位(バンクーバーオリンピック・ソチオリンピック)の『上村愛子』選手の2名で、この2人を知らない方は日本人には少ないのではないでしょうか。

平昌オリンピックのモーグルは平均傾斜28度、標高差110m、コース全長250m、最小コース幅18mになっており、スロープに人工で作ったコブ(モーグル)地形で行われ、コース中間部分に2回のジャンプセクションが存在するコースで行われます。
2回の予選を通じ20名の決勝進出者を選出し、決勝は3回のラウンドで行う。決勝1回戦後、1~12位の選手まで2回戦に進出でき、決勝2回戦後に1~6位の選手同士で最終決勝3回戦を行い順位が決定します。

順位の決まり方:ターン技術点数60%、2回のジャンプを通したエア20%、時間記録20%がスコアに反映されます。ジャッジは5名のターンジャッジと2名のエアジャッジの計7名で構成され、ターンジャッジ5名の最高、最低点数を除いた3名の点数、2名のエアジャッジの点数の平均及び時間点数を足し、最終点数を算出して順位が決まります。

エアリアル

直線で滑り降りて、ジャンプ台を飛び上がり空中演技を繰り広げる競技で、器械体操の跳馬に似ている競技です。日本ではエアリアルを模したゲームもありますね。選手はシングル、ダブル、トリプル3種類のジャンプ台の中から1つを選んで飛びます。見ている人からすると、高く飛んで捻ったり、ぐるぐる回ったりするので、サーカスを見ているような気分になるかもしれません。

平昌オリンピックのエアリアルは、2回の予選を通じ12名の決戦進出者を選出し、決勝戦は3ラウンド行われ、決勝1回戦後、1〜8位までの選手が2回戦に進出でき、決勝2回戦後、1〜4位の選手同士で最終決勝3回戦が行われ順位が決まります。

順位の決まり方:5名のジャッジが10点満点の点数で採点し、エア20%(ジャンプ、高さ、距離)、フォーム50%(スタイル、演技の実演及び正確度)ランディング30%の3種類の要素を採点します。最高点数、最低点数を除いたジャッジ3名の合算点数に難易度点数を掛けて最終点数にな理、その得点の順番で順位が決まります。

ハーフパイプ

スノーボードのハーフパイプや、スケボーのハーフパイプをイメージして頂くとわかりやすいと思います。傾いた半円筒形のスロープ(パイプを半分に切った形)を下りながら、ジャンプや回転などの空中演技を披露する種目で、派手な見た目の競技です。平昌オリンピックにも出場している小野塚彩那選手が、正式種目として採用されたばかりの2014年に銅メダルを獲得した事でニュースやスポーツ番組に取り上げられていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

オリンピックコースは、17〜18度の傾斜、最小150m、推奨170mの長さ、半円筒の幅は19〜22m、高さは6.7mと規定されていて、平昌オリンピックでもこの規定内のハーフパイプが使用されています。

順位の決まり方:5名のジャッジが高さ、回転、テクニック、難易度などによる全体的な演技得点を100点満点で採点し、平均スコアが最終スコアになります。選手は2回演技をして、このうち、高い方のスコアで順位が決定します。

スキークロス

冒頭でまず動画で紹介した競技です♪
フリースタイルスキー の中で唯一、自分以外の選手がコース上にいる競技で、かつジャッジがいない競技です。
4人1組でスタートを切り、バンク、ローラー、スパイン、ジャンプなど、様々な地形地物で構成されたコースでのレース競技として一番最初にゴールを通過した順に順位を決定するという、かなりシンプルな競技なので、見ていて順位がわかりやすい事、目まぐるしく変わる選手の順位とその滑走のスリルに、魅了される人も少なくありません。

オリンピックコースは、標高差130-250m、1050m(±150m)の長さ、平均傾斜12度(±2度)、スロープの広さ40m、トラックの広さ6-16mと規定されていて、平昌オリンピックもこの規定内のコースが作られています。
予選で2回の時間記録の合算点数を通し33~36名の本戦進出者を決め、4名で構成されたグループごとに競技を行い、上位2名が次のラウンドに進出する方式で行われます。

順位の決まり方:最初にゴールを通過した順でそのまま順位が決まります。

スロープスタイル

レール、テーブル、ボックス、ウォールと呼ばれる様々な障害物とジャンプ台で構成されたコースで行われる試合で、選手は自分で障害物を選んで演技をします。

オリンピックコースは標高差最小150m、平均12度以上の傾斜スロープ、最小幅30m、最低6つのセクション(障害物+ジャンプ)、3つのジャンプ台がなければならないと規定されていて、平昌オリンピックでもこの規定でコースが作られています。
予選戦を通し最大男子24名、女子12名が決勝に進出し、最終順位を決めます。

順位の決まり方:5名のジャッジが高さ、回転、テクニック、難易度などによる全体演技の得点を100点満点で採点し、平均スコアで順位を決める競技です。選手は2回演技をし、このうち、高い方のスコアで順位が決定します。

オリンピックとフリースタイルスキーの歴史

フリースタイルスキーは、オリンピック種目として採用されたのが実は最近です。
その為、元々別のスキー競技をやっていた選手がオリンピックを目指して種目転向している事も多々あります。

<フリースタイルスキーのオリンピック歴史>
1988年カルガリーオリンピック:モーグル、エアリアル、バレエの3種目が公開競技として実施される
1992年アルベールビルオリンピック:モーグルが正式種目として採用
1994年リレハンメルオリンピック:エアリアルが正式種目として採用
2010年バンクーバーオリンピック:スキークロスが正式種目として採用
2014年ソチオリンピック:ハーフパイプ、スロープスタイルが正式種目として採用

ちなみに、過去にフリースタイルスキーの日本人選手でメダルを獲得したのはわずか2人だけです。両方女性ですね。

里谷多英(モーグル)

金メダル・1998年長野/銅メダル・2002年ソルトレイクシティ

小野塚彩那(ハーフパイプ)

銅メダル・2014年ソチ

平昌オリンピックフリースタイルスキー:日本代表選手11名

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日本代表として2018年平昌オリンピックに出場している11名の選手を、5種目の種目ごとに五十音順にご紹介します!

<モーグル>5名(男子4名・女子1名)

遠藤尚(えんどうしょう)

生年月日:1990年7月4日
年齢:27歳
性別:男
身長/体重:179cm/75kg
出生地:福島県(千葉県)
在学校名/最終学歴:福島県立猪苗代高等学校
所属:株式会社忍建設スキー部
オフィシャルサイト:http://www.shoendo.net/
主な戦績:
・2010年バンクーバー五輪7位入賞(当時の男子モーグル過去最高順位)
・2014年 ソチ五輪15位
生まれは千葉県で、3歳で福島県へ移っており、オリンピック公式サイトでは福島県出身としている。

西伸幸(にしのぶゆき)

生年月日:1985年7月13日
年齢:32歳
性別:男
身長/体重:164cm/68kg
出生地:神奈川県
在学校名/最終学歴:長野県白馬高等学校
所属:Main mano Foods
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/nishi-nobuyuki/
主な戦績:
・2003年フリースタイルスキージュニア世界選手権優勝
・2009年世界選手権4位
・2010年バンクーバーオリンピック9位
・2011年世界選手権デュアルモーグル3位
・2014年ソチオリンピック14位
2003年フリースタイルスキージュニア世界選手権で優勝後、調子が上がらず2006年トリノオリンピック日本代表からは漏れたが、今回の平昌オリンピックを含めると合計3回のオリンピックに出場している、長期に渡って活躍している選手である。

原大智(はらだいち)

生年月日:1997年3月4日
年齢:20歳
性別:男
身長/体重:172cm/75kg
出生地:東京都
在学校名/最終学歴:日本大学1年
所属:日本大学
Twitter:@DaichAsce
主な戦績:
・2017年札幌冬季アジア大会 モーグル銀メダル
・2018年平昌オリンピック銅メダル(男子モーグル最高順位)
中学卒業後にカナダに留学し、カナディアン・スポーツ・ビジネス・アカデミーを卒業している。ワールドカップ最高位は4位。2017年3月の世界選手権モーグルでは23位だった。

堀島行真(ほりしまいくま)

生年月日:1997年12月11日
年齢:20歳
性別:男
身長/体重:170cm/66kg
出生地:岐阜県
在学校名/最終学歴:中京大学2年
所属:中京大学
主な成績:
・2017年世界選手権 モーグル、デュアルモーグル2冠(大会史上初)
・2017年札幌冬季アジア大会 モーグル、デュアルモーグル2冠
昨季のワールドカップランキングは19位。
小学校4年生からモーグルを始め、岐阜第一高等学校在学時にW杯で表彰台に上がり、FIS公認とも言えるルーキー・オブ・ザ・イヤーにも選出されている。

村田愛里咲(むらたありさ)

生年月日:1990年10月17日
年齢:27歳
性別:女
身長/体重:152cm/48kg
出生地:福岡県
在学校名/最終学歴:北翔大学
所属:行学学園
Twitter:@ar1ar1tannn
主な戦績:
・2010年バンクーバーオリンピック8位
・2012年ワールドカップ3位
・2014年ソチオリンピック20位(決勝を負傷のため棄権)
幼少期からアルペンスキーをしていたが、兄の影響で中学1年生のときにモーグルに転向。現在は幼稚園教諭をしている。

<エアリアル>1名(男子1名)

田原直哉(たばらなおや)

生年月日:1980年12月24日
年齢:37歳
性別:男
身長/体重:165cm/69kg
出生地:和歌山県
在学校名/最終学歴:日本体育大学
所属:ミルキーウェイ
オフィシャルブログ:http://www.naoya-tabara.jp/
Twitter:@NaoyaTabara
主な戦績:
・2012年W杯3位(エアリアルで日本人初の表彰台)
・2013年世界選手権17位
・2015年世界選手権22位
・2017年世界選手権15位

元々は体操選手でナショナルチームにも選ばれていたが、右肩の故障をきっかけに2006年に、体操からフリースタイルスキー のエアリアルに転向。

<スキークロス>(女子1名)

梅原玲奈(うめはられいな)

生年月日:1983年8月1日
年齢:34歳
性別:女
身長/体重:161cm/52kg
出生地:東京都
在学校名/最終学歴:日本大学
所属:デンソーセールススキークラブ
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/reina495/
Instagram:https://www.instagram.com/reina_umehara/
アスリートエール:http://www.athleteyell.jp/umehara_reina/
主な戦績:
・2002年全日本選手権大回転優勝(アルペンスキー)
・2003年全日本選手権回転優勝(アルペンスキー)
・2003年アジア大会大回転優勝(アルペンスキー)
・2010年W杯入賞(スキークロス)
・2017年世界選手権8位(スキークロス)
大学時代もアルペンスキーの選手として名を馳せていたが、2008年にアルペンスキーからスキークロスへ転向。2014年のソチ五輪は国際スキー連盟の五輪出場権利を得ていたが、日本の独自基準でクリアできずに出場には至らなかった。

<ハーフパイプ>3名(女子3名)

小野塚彩那(おのづかあやな)

生年月日:1988年3月23日
年齢:29歳
性別:女
身長/体重:158cm/50kg
出生地:新潟県
在学校名/最終学歴:専修大学
所属:石打丸山スキークラブ
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/ayana-onozuka/
オフィシャルサポーターズブログ:http://onozuka-ayana.club/
主な戦績:
・2013年世界選手権3位
・2014年ソチオリンピック銅メダル(フリースタイル史上2人目のオリンピックメダリスト)
・2017年世界選手権優勝
大学時代までアルペンスキーの選手で、その後基礎スキーの選手として活動していたが、2014年からハーフパイプがオリンピック種目になることが決定したことをきっかけに2011年に転向。フリースタイル史上2人目のオリンピックメダリストになった。実家は旅館を経営している。

鈴木沙織(すずきさおり)

生年月日:1990年1月9日
年齢:28歳
性別:女
身長/体重:160cm/56kg
出生地:山形県
在学校名/最終学歴:資生堂美容技術専門学校
所属:城北信用金庫スキー部
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/skiski1/
主な戦績:
・2017年W杯5位
・2018年W杯5位
金銭的な理由から高校卒業と同時に一度スキーから引退して美容師になり、就職して半年でスキーに復帰することを決意。元々やっていたアルペンスキーではなく、ハーフパイプで復帰した。JOCの就職支援ナビゲーション「アスナビ」に応募し城北信用金庫に所属することになる。度重なる怪我を乗り越えている選手。

渡部百梨恵(わたなべゆりえ)

この記事のメイン画像に設定している選手です♪
生年月日:1989年1月12日
年齢:29歳
性別:女
身長/体重:158cm/53kg
出生地:北海道
在学校名/最終学歴:早稲田大学
所属:白馬村スキークラブ
主な戦績:
・2016年W杯8位
・2017年世界選手権10位
・2017年W杯2位
旦那が、ノルディック複合(競技スキー)メダリストの渡部暁斗選手。
大学時代まではアルペン選手だったが、卒業後に種目を転向。

<スロープスタイル>1名(男子1名)

山本泰成(やまもとたいせい)

生年月日:2001年3月29日
年齢:16歳
性別:男
身長/体重:173cm/70kg
出生地:東京都
在学校名/最終学歴:日出高等学校2年
所属:尾瀬スノースポーツクラブ
主な戦績:
・2017年世界ジュニア選手権優勝
・2018年W杯8位
4歳から競技を始め、2017年に世界ジュニア選手権での優勝を果たし、W杯にも本格参戦している。

フリースタイルスキー最新の競技日程と結果はこちら!

フリースタイルスキーの魅力とオリンピック日本代表選手について長々と語りましたが、魅力や特徴について、おわかりいただけたでしょうか?
理解できた方も、イマイチな方も、ぜひ今回のオリンピックを観て、そのスリルや興奮、日本人選手の活躍を、その目で楽しんでもらえればと思います。
フリースタイルスキーは、今後の冬季オリンピックでも益々目が離せなくなって行くでしょう。まずはその一歩を踏み出してみてください!

以下のページで各競技の日程と結果が確認できるので、早速チェックしてみてくださいね♪
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2018/results/FRS.html

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ライター

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ch4c0
大学まで最前線で競技スキーを経験し、インターハイや国体、全日本選手権などにも出場。引退後は、様々なスポーツの試合を見ては応援しており、仕事として大学スポーツと深く関わった経験をもつ。
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