華やかなイメージのある有名アスリート達。脚光を浴びた選手たちが注目される中、20代で引退を余儀なくされる選手たちも数多くいます。今回はそんなアスリートたちのセカンドキャリアを紹介しながら、スポーツ選手の働き方について考えていきたいと思います。

もくじ

  • アスリートの選手生命は意外と短い?!
  • 【元サッカー日本代表 中田浩二氏】選手から、選手を支える側に
  • 【元ラグビー日本代表 冨岡耕児氏】自ら選手のセカンドキャリアを支える
  • 【元日本代表 伊調千春氏】メダリストから高校教師に
  • 【元プロ野球選手 石橋尚登氏】自らの怪我の経験を生かし整体師に
  • 【元アイスホッケー選手 中島仁実氏】スポーツの発展の為に
  • さいごに

アスリートの選手生命は意外と短い?!

2020年東京オリンピックを控え、盛り上がりを見せているスポーツ業界。そんなスポーツ選手の引退後を見ていきたいと思います。
スポーツ選手というと脚光を浴びた有名人だけが取り上げられがちです。でもプロ野球選手は30代前後、サッカー選手はもっと短く、20代が平均の引退年齢だそうです。スポーツに青春時代を掛けた結果、結果が出ずに20代早々で引退を余儀なくされるとどのようなキャリアを歩むのでしょう。

スポーツに関わり続けてコメンテーターをやっている元ヤクルトスワローズの古田敦也氏やサッカーに関わり続けている元日本代表の中田浩二氏などがいる一方で、普通の社会人になったり、教師にキャリアチェンジをしているような人もいます。

学校の部活廃止問題なども最近取り沙汰されますが、オリンピックで盛り上がるスポーツ業界は改めて、スポーツに青春をかけ没頭した若者の生き方について社会全体で考えるべきかもしれません。

【元サッカー日本代表 中田浩二氏】選手から、選手を支える側に

元サッカー日本代表の中田浩二(なかたこうじ)さんは、引退後自身の所属していた鹿島アントラーズのクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任しました。このC.R.Oとはスポンサー、パートナー、サポーター、行政機関など、利害関係者とクラブをつなぐ役職です。中田さんは、SNSを利用しての情報発信、メディアへの出演、サッカーフェスティバルやスクールを開くことで、サポーターとの関わりを強化することに励んでいます。

現役時代は指導者も考えていたそうですが、試合のマネジメントに関心を持ち、現在のセカンドキャリアを選択したそうです。今まで経験のないデスクワークやSNSでの情報発信など、仕事に慣れるのは大変だったそうです。しかし、この経験を通して試合にたくさんの人が関わっていることを知り、「選手を支える側に回ることを目指してみる気持ちも強くなった」と語っています。

【元ラグビー日本代表 冨岡耕児氏】自ら選手のセカンドキャリアを支える

元ラグビー日本代表の冨岡耕児(とみおかこうじ)さんは、引退後一般社団法人PRAS+を立ち上げ、全国へラグビーを普及させる運動を行うとともに、ラグビー選手のセカンドキャリアを支援する活動を行っています。2014年、元同僚の守屋篤(もりやあつし)さんとともにPRAS+を立ち上げました。

ラグビー選手は現役引退後、親会社に残るという選択肢もありますが、多くの選手がセカンドキャリアをどう過ごすかを決めていません。このような悩みを減らすため、冨岡さんらは引退後のセカンドキャリアを支援する活動しています。たとえば、ビジネスマナーや税金、年金など、社会人生活を送るために必要な知識の指導を行っています。他にも、セカンドキャリア成功例を講演会で紹介したり、企業に対し元プロスポーツ選手の斡旋、紹介などをしています

【元日本代表 伊調千春氏】メダリストから高校教師に

元レスリング48㎏級アテネ・北京オリンピックで、2大会連続で銀メダルを獲得した伊調千春(いちょうちはる)さんは、セカンドキャリアで高校教師の道を選択しました。引退の翌年、伊調さんは保健体育の教師として、地元青森県の高校に赴任しました。

なぜ高校教師を選択したのかというと、進学や就職など社会への窓口である高校において、学生の成長を支えたいと考え、高校教師を選択したそうです。生徒と接するとき、生徒と同じ目線でいることを心がけ、一対一で生徒とコミュニケーションを取ることを意識しているそうです。また、「金メダルは取れなかったが、それまでの過程が、成長するために大事だというのを生徒に伝えたい。」と語っています。自身の経験を現在は八戸工業高校へ赴任し、同校のレスリング部の監督に就任しました。2014年にはインターハイ出場も果たしており、教師だけでなく監督としても今後の活躍が一層期待されます。

【元プロ野球選手 石橋尚登氏】自らの怪我の経験を生かし整体師に

元プロ野球選手の石橋尚登(いしばしなおと)さんは、引退後、柔道整復師の資格を取るために専門学校へ通い、整骨院を開業しました。石橋さんは2000年のドラフト会議で広島に入団しましたが、膝を故障し自由契約となりました。その後もトライアウトを合格しいくつかのチームを転々としたものの、度重なる怪我で一軍登録もなく、引退を余儀なくされました。

しかし、そうした不遇の経験を活かし、整体師として第二の人生を歩むことを決意しました。スポーツ選手だけでなく、老若男女、妊婦さんまで幅広く患者さんの怪我や悩みに真摯に向き合い、治療を行っています。石橋さんは、自身のサイトで「様々な怪我をしてきましたが、感じた事、学んだことを、これからスポーツを始める方や、今現在スポーツによる怪我で悩んでいる方のサポートが出来ればと思います。」と語っており、今後の活躍に目が離せません。

【元アイスホッケー選手 中島仁実氏】スポーツの発展の為に

元アイスホッケー選手中島仁実(なかじまひとみ)さんは、現役引退後コーチングを学ぶためにカナダへ渡り、帰国後は様々なチームの指導を行っています。また、株式会社プロフォーマンスを立ち上げスポーツの発展を支える事業を始めました。

主な活動内容は、海外との交流やチャレンジするための支援、大人から子供まで楽しめる地域スポーツの環境づくり、ユニフォーム・ウェアの製作や、海外のホッケーチームを日本に招待し、試合を主催しています。さらに、体のぶつかり合いのないアイスホッケーの新しいリーグ、ビアリーグを設立しました。アイスホッケーというと激しく体をぶつけあうのをイメージしてしまいますが、このリーグはボディコンタクトが無く、レベルの高い選手に制限をかけることで誰もが楽しめる環境を作りました。このように中島さんは、セカンドキャリアで誰もがスポーツを楽しむための環境づくりに励んでいます。

さいごに

いかがだったでしょうか。最近は、引退したアスリートの生活苦や、犯罪に手を染めてしまう、といった悲しいニュースもあります。しかし、上で紹介したように、今までの経験を生かして、社会へ貢献している方もたくさいます。今後、引退したアスリートが、現役時代の経験を生かせるような場所が増えていくといいですね。

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ライター

User avatar happatai
happatai
特技はアイスホッケー、趣味は釣り、スキューバダイビング
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